乗り遅れないように。アンガールズ。

ウェブ上ではドランクドラゴン塚地以来の衝撃!!とコピーする人がいたりするアンガールズをようやく観たので感じたままを記してみることにするよ。

最大の武器は素人的でありノーギミックなギコチナサ加減。確信的稚拙さと音痴的とでも言うべきビートレスな会話のやり取りから生成された独特のヘタウマというかヘタッピな雰囲気の中、ボケ担当者のまるで「吹き出し」が見えるような字面的で棒読みな言い回しによるボケが積み重ねられていく。端的に言うと、必死にしゃべろうとするでくの坊チックな言葉のデリヴァリー具合。ツッコミの藤子不二雄キャラの見た目。80年代後期のコロコロコミック臭。とか。フォロワーの感じ方は、半フリークスをみるような見下し笑い(危うさを心配する微笑ましさとかも含む)がベースにあって、うまく言えないが、舞台上で「笑わしにきた」というより「笑われにきた」二人の姿を観て、笑っているという感覚か。まぁ本人らがこの辺を狙っているのか知らぬが、現時点では確かに面白いのではないでしょうか。旬です。がんばれ。
懸案事項として、先々このぎこちなさと不器用さが間違いなく予定調和と見なされる時期が到来し、単なるイタい素人芸となる危険が多分にあって、これはキャラクタを売りとしている芸人すべてにはらんでいる要素で、回避するのは至難というかほぼ無理なのであるが、江頭2:50さんや、上島竜平さん(怒り帽はクラッシクだぜ!)のようにキャラクタのマンネリズムを要求される芸人さんもいたりするのは事実。しかし、ここまで到達する方法論は俺自体全然わからないので、カニングのキレキャラの人に教えてあげられないのが辛い。