歯を白くする芸人はヨゴれなのか

かつて茶髪にしている芸人がヨゴレと言われる時代があった。これは芸事でモテをようせずに外見でモテようとする芸人あるまじき行為としてこう呼ばれた。

これは昭和の話だが、時代は流れ現在は茶髪=ヨゴレなどど思う人は皆無に等しい。芸人がどんなヘアカラーにしようがヨゴレなどとレッテルを貼られることはないのである。そこに来て新たなる刺客、それは歯を白くする「ホワイトニング芸人」の台頭である。最近歯を白くしている芸人をよくみる。芸能人ではなく芸人がである。彼らは一様に特にためらいもなく自ら「ホワイトニングしました」とイジることもなくスムーズに移行されている。これは原理で言えば茶髪と同じモテ行為であるはず。しかし、二者ではまるで認識が異なる。芸人がホワイトニングしても当然ヨゴレにはならない。しかし芸人がホワイトニングをイジる事はない。そこには芸人内に芸人幻想つまり芸人たるもの腕のみで的な道徳が存在するからである。歯を白くしたのにネタにしない。ここに芸人たちに若干の背徳館を感じてしまう。ここが何とも言えない味わいを感じる。今は見た目が9割時代。芸人の美意識の向上もあり歯を白く輝かせながらネタをする芸人が今後も増える。そしていつか歯が便器のように真っ白な事をネタにする芸人が出てくるかも。