緩やかすぎる土曜日


人生において第一希望を目指していたはずなのに年を取るごとにそれが第二希望で満たされるようになりさらに年を取り第二希望ではったはずの何かがいつのまにかに第一希望に思えたりして、それは今がいいと思えればそれはそれで良いじゃないかと言うそんな手垢まみれの決まり文句で自分を正当化するような弱い精神じゃ無気力という心地よい病にこの先支配されるだけだ。実は、小学生の頃の第一希望以外、すべての希望には、妥協が入り込んでいる。


時間というものは楽しいと思える時ほど短く感じるように作られていて、ならば楽しいと思える瞬間が訪れたとき、その時間をより長く感じたいから楽しいと思わないようにしたら、その時間は長く感じさせてもらえるのだろうか。