ホメ言葉のリアリティー

uruoi2004-01-31

井上和香のプルプルしたエロびるを横目で流しつつ、凶悪理論武装化の一途を辿るホメ言葉犯罪の手口をピッキングする文。
ホメ言葉は、けなし言葉と表裏一体である。例えば「お前は喋らなければいい女(男)なのになぁ」なる古典ホメ言葉がありますが、これは完成度が高いです。文頭で「喋らなければ」と一旦ネガにくぐらせたのちのポジ「イイ女」発言。ホメのリアリティーを演出する基本にして最強のギミック。この猜疑心が閉塞的真空密封された病める現代日本社会において、単にホメるだけではウソつき狼ペテン少年扱いですよ。リアルに心に突き刺さすには、ネガに潜った後のポジへの変換。平泳ぎの息継ぎイメージで!心にぐっさりと杭を打ち込みたいなら、ホメるならけなせ!けなすならホメろ!であると。むちゃくちゃな事いってますけど、この辺は文末によくあるディフォルめされた結論のオモシロくだりでして。終わりじゃないですけど。
「喋らなければいい女(男)」は、友達関係からのネクストレヴェルに移行するにはもってこいの好意的印象を与えるナイスなフレーズだと自己認定申請中。加えて、受け手もリアクションがとり易い。笑顔で文句が返ってくるような場合が多いでしょ、場の空気を変えることもなく。しかしながら、恋愛的一線を越えられる殺傷力は備えていないので、そっから先は・・・お前の、そのお前だけが持ちえる、お前だけが抜けると予言されている、その言葉のエクスカリバーを振りかざし、孤独と不安と恥ずかしさをパーティーに加え、勇猛果敢に挑むのだ!挑むんだぁ。…。おしまい。