Thug Family



これまでの日本のギャングスターラッパーにとって最も重要な要素はスキルでもなく声質でもなく「モノホン感」であった。
要するに、リスナーにリアルが前提とされるリリックをそのまんま字面どおり受け取ってもらえるような本当のワル感がどれだけあるか?実体はどうであれ、「こいつならやっていそう」「やりかねない」と思ってもらえる事が極めて重要な要素であった。


しかし今となってはそんな連中は通用しなそうだ。なぜなら「やっていそう」ではなく間違いなく「やっている」連中がラップしているからである。
Thug Familyの「100% THUG」からは本当にクリミナルな連中のリリックが聞ける。モノホンの犯罪者集団のラップ。正直彼らからはスキルの高さもクリエイティブも感じない。しかしギャングスタラップというジャンルにおける彼らへの信頼度はおそらくこれまでで一番高い。


100% THUG

100% THUG