リュークがパンクテイストなキャラな理由。

uruoi2006-12-08


デスノートで唯一気になったのがリュークのデザインでした。あれだけ予想を裏切る物語を描ける作者であるのならば、あたらしいイメージの死神像を描けたと思うの(ほらよく、死神がサラリーマンみたいだったりとかの意外性を狙った系の)。なのに、デスノートでの死神、リュークはパンクテイスト(=退廃)という一般的な死神の共有イメージから連想できる近距離にあるモチーフを持ってきている点に何か深読みしてしまう。つまり、デスノートのトータル的なクオリティーから言ってリュークって死神としてベタっぽくね?と思った。
これの理由を推察すると、瞬発力を要求される連載マンガなわけだから、少年たちがうなずける死神としてズレてなくて尚且つインパクトのあるイケてるキャラクターにしたのか、要求されたのか、もしくは内容が難解だから、死神はわかりやすい方が絵ズラも含めてよくね?という判断なのかわからないけど、とにかく死神及び死神界の描きはベタベタになっている。
あと、デスノートの見所は、名前を書かれると死ぬノートという設定の発想そのものでは当然なくて、この世の中に絶対にありえない超常現象的殺人事件を、きちんとした現実的論拠で段階を経て解き明かしていくという、名探偵コナンでいうならば、マジの幽霊が犯した事件の犯人を、コナンがマジで幽霊が犯人です!という感じのニュアンスところだと思う。