チュッパチェップスの不良性

uruoi2004-02-13

チュッパチャップスを舐めている姿をイケてるとするシーンが存在する。というド頭から共感を得られないまま夜明け前の街道を突っ走る。そんなスピードの向こう側の回。
そこらの飴玉に目もくれず、チュッパチャップスをチョイスする理由。それは白い棒にあるわけです。もっと言えば、飴ちゃんではなく白い棒ちゃんを目当てに買っていると言っても過言ではない。想像して欲しいんですけど、あれを口に含んだ手放し舐めをすると、必然的に口元から白い棒が突き出した例の状態となる。はい!ここ!ここなんです。この白い棒が突き出た口元に感じさせるイギガリボーイ的演出効果。ストリート臭。LA発!網タイブーツのコールガール臭?。このバットボーイ的エフェクトこそがチュッパチャップス最大の武器なのです。これまでの歴代不良文化において、口元はいつも何らかのアクセサリーによってだらしなく飾られてきました。古くは爪楊枝をくわえたり、風船ガムをバブリシャスに膨らませたり、岩城クラスのアウトサイダーになっちゃう無意味に葉っぱなんかくわえだす始末でした。チュッパチャップスもこれらと同類なんですが、この白い棒フィーチェリング飴の場合、飴を舐めていますよという必然が大義名分として大手を振っているわけで、葉っぱのようになんでくわえてるの?というツッコミしろを与えていない点が知能犯的。
しかしながら、発売当初の企業にこのような簡易的不良演出効果の意図がないのは「チュッパチャップス」というヌケた語感に感じ取れるな。でも最近のストリートカルチャー寄りな広告展開にそこら辺をターゲットにしている意識を感じ取れるが、残念ながらもう遅い。だってちゅっぱちゃっぷすの名は無間地獄的致命的絶対語感。