他人から誰かの印象を聞くというエンタテイメント。

誰しも一度は経験があると思うが、友人・知人を通しての初対面の人から、「ああ、噂は聞いているよ」とかって言われた事があると思う。比べられるモノではないが俺的にこれがわりかし多いなぁと感じていて、出会う前から相手の中での俺というキャラ設定が勝手になされていて、なんなんだよソレ。とか思う。仕事がらみだと、いい方向へ転ぶ事が多いからそれはそれで得をしているが、問題は女子ですよ。たまに出会ったりする琴線ふれふれガールからこのキラーフレーズが飛び出した日にゃ、出会った瞬間からフラれ気分にロケンロール(80年代ビガップ!)ですよ。ああぁ、このコの中では俺はノーっていう意思表示ですね。傷つかなくてすんだよマジサンキュ!と屈折した幸福論を導いてしまいます。大概印象悪いですからねー俺。狂暴な被害妄想込みで。しかも、それを覆すほどの恋のスタミナはもはやない。いやある。どっちだ?俺。多分ある。
兎に角ですね、友人・知人から出会う機会が予想される誰かの印象を訊かれた時は、余白を残しなさい!余白を!でないと、それは映画の全貌を高らかに語るダメ映画評論家のようなものだぜ。聞き手も3割程度に聞き流せ。たった一度っきりの初見とやらをもっと楽しめ!新人賞はデビュー時しか貰えないんだぞ!何も知らない同士の童貞と処女となれ。関係ないのだけども。もっとさ、肝はおぼろげにしながらも興味を引かせるような印象派となって話してほしい!さらに突き詰めていくとさ、簡略化紹介派の父・水野晴男先生のように、「いやー、映画って本当にいいものですねー」そんなんで十分なのです。後は本人の感性に任せればよいわけですから。俺は初対面の人には純白ですよ。ウソです。純白でありたいと思うグレー気味です。ヒト科としての哀しくも滑稽なサガってやつです。これ。
あと、「噂は聞いてますよ(ニヤリ)」は好意的な投げかけ言葉であると今更ながら思ったので前半のくだりはナシにしておいて下さい。