どんな気分だろう?

チミの名前はロロンだよ

小1からずっと付け続けられてきたニックネーム「博士」がもはや本名よりもメジャーと化した事が原因で非行に走ったマナブ君13才が、コンプレックスを解消すべくメガネを捨て、アメリアリゾナ州に赴き、インディアンのテント内サウナ儀式に参加してヘロヘロになりながらも何とか耐え抜いた事で部族に認められ、酋長からインディアンネームを授かるその瞬間、マナブ君の心情は、これまでに何度となくニックネームを付けられる瞬間を繰り返しては絶望を味わってきたという経験から推察するに、不安の中にちょっぴりの希望が混入していて、心臓はかつてないほどに、アップビードを刻んでいるであろう事は大方想像できるのですが、その後、授かったインディアンネーム「ロロン」が【月夜に彷徨う片目の博士】を意味するものと知った時…どんな気分なんだろう。