リンカーンは芸人愛に満ちているコーナーばっかりの件について

uruoi2005-10-20


TBSのダウンタウンの新番組リンカーンは実に芸人さんへの気遣いが行き届いている番組になっている。
松本人志さまぁ〜ず雨上がり決死隊というような大御所から中堅どころの芸人さんが沢山出ているだけあって、芸人さんがボケるという行為へのプレッシャーを緩衝するような構造がコーナーの随所に見られた。

芸人さんにその場の即興ボケを要求するようなコーナーの場合、そのボケの負担をいかに軽減しつつ、かつ面白く見えるという2WAYを兼ね備えるシステム構築(コーナーの事です)をする事がスタッフの腕の見せ所だと思うんですが、リンカーンでは実にこの芸人さんのボケへの配慮が際立っていて、それは各コーナーの随所に見られ、それらは全てスタッフの芸人愛がそうさせている気がします。そこで!各コーナーのどこに芸人愛があったのか書いていきます。※コーナーの名前はうる覚えなので間違っていたら指摘してね!




■影武者芸人(コーナー名覚えてません)

ふかわりょうさんのフォーマットに則ってという縛りが、芸人さんにとって自分自身のフィールド外でのアウェイ的な戦というテイを成しつつ、ふかわさんが言いそうなボケをすればOK!という点でボケのプレッシャーは軽減されており、さらに、そのボケの正解が、客の笑いではなくふかわさん一人による独断と偏見になっている為、その順位は面白かった順ではなくふかわネタぽいかどうかになっているという点に芸人愛を感じる。


■ベタベタ委員会(このコーナーも正確な名前忘れました)

通常、芸人さんは簡単なクイズ問題を出された場合、ボケなくてはいけないという心理が働くわけですが、この手のシチュエーションにおいてのボケは、芸人さんにとっては割と酷だったりするわけです。
このコーナーのベタという正解があるボケをすればよいというルールの良い点は、先ほどのボケなくてはいけないという芸人心理を完全に断ち切っている点が秀逸で、直球でベタを答えていいんだ!むしろボケるとサムいことになるぞ!という芸人の心理を完全にクイズに回答するという事に徹してあげている仕組みになっている点が芸人愛を感じさせる。


■クイック大喜利

番組中にも「10秒じゃ無理だよ!」と芸人さんがリアクションしていた通り、考える時間を与えないという点で、芸人さんにとってある種の言い訳が出来る点と、その熟考させない状況下で生まれる奇跡のボケが生まれる可能性に賭けているという点に芸人さんへの信頼と、その配慮を感じました。





時に芸人さんを守ってあげてたり、時に乱暴に芸人さん自身の能力に賭けてみたりと、この番組は実に芸人愛に満ちた番組だ。