日本初の監獄ラップ

ラップに興味のない人にも面白がれるトピックスを摘出。
MSCというＭＣ集団の音源「宿の斜塔」の冒頭に、服役中のクルーの一員が、大晦日の刑務所にて収録したビート無しのラップが入っていて、おそらく日本では初めて流通に乗っかったマジモノの獄中ラップであると思ったので。以下はそのリリックの一部。

２００２年　年の瀬　師走の大晦日　まさかまさかの檻の中
　頭の中　覚醒しだす消灯後　目を閉じれば自然と始まるフリースタイルエンドレスビートなし言いたい放題のナチュラルハイ
おいよく聞け　俺の主張はただ一つ　有名大卒の堅物に言っても　所詮右から左の民の怒りは何処へ　
おいなんだポリスメン一公務員　いちいち職質　レディースチョーク持って散歩　感覚バイト　
明日から２００３　三食昼寝付きの獄中生活はいつまで続くかわからぬが　俺は書き続ける　俺の意思主張　時として一人の人として　
いや愛するＭＳクルーの一員として　今年の締めくくり　この詩を書けて良かったほんとに

出所後に、録音した物を渡したのか、面会の段階でクルーに手渡したのかわからないですけど。実際に獄中で録音している説得力はあって面白い。