エロビデオへの要求

エロビデオ業界は、時の流行をすぐさま取り入れるフットワークの軽さというか、何でもかんでも便乗しまくるパルプで低脳ながめつさ精神があって心身ともに楽しましてもらっているのだが、一言叫ばなくてはいられない事があって、それは、おしゃれ代官山系のエロビデがたったのワンタイトルもないっ!という嘆き。数年前からBガール系や裏原系のタイトルは多数リリースされているのにも関わらずが、同列で扱われてもおかしくないはずのおしゃれ代官山系のエロビデは皆無。地球上の複雑多岐にわたるフェティッシュをすべて網羅する勢いのあのアロマ企画でさえノンタイトルですわ。文脈からはずれるが、最近のちんかめ常盤響風味のエロビデは、どれもこれも衣装もヘアメイクもディテールが全然甘くて、BODYとSOULが同時に萎える。あと、女優のキャスティングセンスのなさも感じる。裏原系のエロビデにプエルトルコ人ばりの派手な目鼻立ちの女優を起用していたりするが、全然リアリティーがないし、そんなありえそうにない裏原ガールを期待していないのよ。もっと、類型的な「その手の顔」というのをリサーチしてからキャスティングしてほしいものだ。どのビデオも女優陣の着させられてる感丸出しっすわ。これらは、製作側がきっちりと認知していないのか、あえてエロい感じにディフォルメしているのかよく分からないが、どちらにしてもエロチシズムにおけるディテールの重要度は僕らよりも、重々承知であるのは間違いない訳で、たぶんリアルタイムでこれらの流行を体感していない30代の監督が、ステレオ的に大雑把にしか把握しないまま演出しているのが原因ではないか。さっさと世代交代しなさいAV業界。そして20代前半くらいの有望な若手監督が良質でヌケる、おしゃれ代官山系のエロビデを製作しなさい。借りるからさ。買わないけど。